代表の岡真樹子の著書「日本の敵を今知るための150問150答」が発売されました!!
 

 
代表の岡真樹子の著書「日本の敵を今知るための150問150答」が青林堂から6月9日発売されました!!
山際澄夫氏推薦! 「国民が日本を取り戻す運動を始めるときの入門書」
日本をとりまく歴史問題など、さまざまな問題を分かりやすく説明しています。
護国活動をこれからしたいと思っている方、あるいは活動を始めたばかりの「愛国保守初心者」が理論武装するのに最適の本です。
アマゾン、お近くの本屋さんで是非一冊、お求めいただければと思います。

図書館へのリクエストもよろしくお願いいたします!

 

社会主義・共産主義とはどんな思想ですか?

 東西の冷戦(自由主義陣営と共産主義陣営の対立)が終結し、ソ連が崩壊した後も日本では未だに社会主義に対する幻想を捨てられない人たちがたくさんいます。社会党という政党はもうありませんが、日本ではまだ社会主義を理想と考える、いわゆる左翼が社会のあらゆる分野にいます。彼らは日本の歴史や文化・伝統を否定し、家族や国家の解体をめざしています。

 社会主義は一種の全体主義です。「政治によって経済をコントロールする」というのがその基本的な発想です。なぜそのような考え方が生まれたのでしょうか? 昭和に入ると同時に日本は深刻な不況に見舞われました。これはニューヨークで始まった世界恐慌の影響でした。企業は倒産し、町には失業者があふれ、農村の娘は身売りする事態になりました。一方、ロシア革命後のソ連では「5カ年計画」によって一見、経済が順調に発展しているように見えました。マルクスの言う資本主義の矛盾、資本主義の末期症状という言葉が人々の心をとらえました。「もう資本主義の時代は終わり、これからは全体主義が歴史の必然だ」「経済も自由市場ではなく、国家が統制すべきだ」という考え方は瞬く間に世界中に広がりました。

 アメリカでは一種の統制経済であるニューディール政策を主張するフランクリン・ルーズベルトが大統領になり、ドイツでは「国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)」が第一党になりました。ヒットラー率いるナチスは第2次世界大戦で快進撃を続けました。それを見てイギリス、フランスでも「これからは全体主義だ」という考えが広まりました。今、思えば熱に浮かされたような時代の風潮ではありますが、当時は圧倒的に支持された考え方だったのです。

なぜロシア革命は起きたのですか? 

 世界で最初に産業革命を起こしたのはイギリスでした。イギリスは植民地から奪った豊富な資源と原料、技術革新によって大量生産・大量消費社会を実現しました。しかしそれによってより多くの原料と製品を消費する土地、つまり植民地が必要になりました。イギリスは植民地争奪戦でフランスに勝ちましたが戦費で財政難になり、アメリカに増税しました。アメリカがそれに反発して独立戦争になり1776年、アメリカはイギリスから独立しました。

植民地アメリカを失ったイギリスはカナダ、オーストラリア、ニュージーランドを侵略しました。アメリカでは原住民インディアンを白人が虐殺し、彼らの土地を奪いました。この頃、アフリカの黒人をアメリカに売る奴隷貿易は最盛期を迎えていました。19世紀までに売買された奴隷の数は推計で1500万人と言われています。

産業革命を達成したイギリスでは土地・機械など生産のための資本を持つ「資本家」が圧倒的多数の「労働者」を雇って利益を得る社会構造ができました。それまで植民地の有色人種を奴隷としてこき使ってきたように、資本家は労働者を人間以下の動物、単なる搾取の対象と見ました。資本家はひたすら儲け、労働者は貧困に苦しんでいました。

『資本論』を書いたマルクスはユダヤ人でした。当時のヨーロッパではユダヤ人は白人の中の最下層で、農民よりも下に見られていました。彼はユダヤ人解放の思想を労働者の解放という思想に託しました。共産主義の台頭は歴史の必然と言えます。しかし結果として共産主義は資本主義よりももっと悲惨な害毒を世界にまき散らしました。「平等」を唱えながらも共産主義国はなぜか個人独裁、一党独裁になります。貧しい者=善、富める者=悪という非常に単純な、嫉妬を熱源にしたイデオロギーです。

一方、日本は奴隷を持たない世界でも珍しい国でした。「奴婢」という身分はありましたが、「奴婢」にも田が与えられていましたし、10世紀初めには廃止されました。日本の社会には西洋の階級のような厳格な階級はありませんでした。左翼かぶれの学者は江戸時代の「士農工商」を階級闘争に結びつけたがりますが、実際には武士よりも裕福な町人や商人はたくさんいました。幕府や藩主が使いきれないほどの富を独占するようなことはなく、近代になっても資本家と労働者の対立もありませんでした。日本は市場経済ですが理念は社会主義に近く、保険制度も早くからありました。会社の社長の給料と一般社員の給料の差も他国と比べて驚くほど小さいです。そもそも日本には人種差別がありません。その日本に左翼は無理やり共産主義を持ち込み、対立と闘争を引き起こそうとしているのです。

社会主義と共産主義はどう違うのですか?

共産主義は社会主義の到達点で、階級闘争が完全になくなった状態、すべての人間が平等になった状態を言います。

「革命」とは何ですか?

 戦後の日本では「革命的」「革新的」という言葉が良いイメージで語られてきました。「保守的」は古い因習に縛られているという否定的なイメージで語られ、「革新的」は新しい事に挑戦するという肯定的なイメージがあります。これは日本国内の共産主義者による印象操作です。

 1789年に起きたフランス革命を理論的に支えたのはジャン・ジャック・ルソーです。彼の「自然に帰れ」という言葉は有名ですが、ここで言う自然とは「文化・伝統・慣習に縛られない社会」ということで、「自然に帰れ」は「歴史・文化・伝統を捨てろ」という意味です。ユダヤ人、ルソーは自分たちが迫害される原因は古い歴史・文化・伝統にあると考えたのです。

 人間や社会というものは長い時間の中でさまざまな要因が絡み合って徐々に形造られます。しかし「革命」は理性によって人間や社会を人工的に改造しようという考え方です。そのために古い秩序や道徳を破壊しようとします。そして非常に暴力的です。日本の学校教育ではフランス革命を「自由・平等・博愛という崇高な理想を実現した」ように教えていますが、実際は血塗られた権力闘争でした。フランス革命の指導者たちは対立し、粛清合戦を繰り広げ、恐怖政治を行うようになりました。フランス革命とは約60万人のフランス人が互いに殺し合う大惨事でした。革命の本質は「暴力と破壊」なのです。

「人民公社」とは何ですか?

「集団農場」のことです。社会主義国家では資本家が労働者を雇うのではなく、国家が「国営農場」や「国営工場」「国営企業」を作って国民はそこで働きます。賃金は非常に安く、同一賃金です。ソ連や中国は戦争に勝つと、そのチャンスに相手国からできるだけたくさんの捕虜を連行し、国際法を無視して働かせました。国内で体制を批判する者も収容所や労働改造所に入れられて集団労働をさせられました。

社会主義は「競争」を否定して「画一平等」を肯定しますから労働者の待遇はみな同じです。しかし人間はそれぞれ能力も体力も違います。勤勉な者もいれば生来の怠け者もいます。努力してもしなくても同じ評価しか得られないのなら努力する人間はいなくなってしまいます。いくら頑張っても出世できる可能性がなければ頑張るだけバカバカしくなります。職場の作業効率や適材適所という考え方もありません。社会主義国が貧しいのは人間の本質を無視し、イデオロギーで人間を動かそうとするからなのです。

「コミンテルン」とは何ですか?

「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」はロシア共産党が共産革命の世界拡大をめざして作った組織です。コミンテルンのスパイは世界各国に散らばり、それぞれの国で秘密工作活動をしました。武力で他国を侵略するのではなく、イデオロギーを輸出することによってその国に革命を起こそうとしたのです。

1922年、コミンテルンの日本支部である日本共産党が結成されました。これは天皇を殺して日本の共産化をたくらむ非合法組織でした。共産主義を取り締まるために1925年、治安維持法が施行されました。戦後の日本では治安維持法を「天下の悪法」のように教えています。確かに治安維持法の乱用によって冤罪も生まれました。拷問によって死んだ人もいます。しかし治安維持法違反で裁判にかけられ、死刑になった者は一人もいません。もしあの時日本政府が治安維持法も作らず、共産化していたら今頃、日本はどうなっていたでしょうか?
 20世紀における共産主義の犠牲者は第一次世界大戦、第二次世界大戦での犠牲者をはるかに上回る1億7千万人と言われています。今も日本を共産化しようとする勢力がある以上、治安維持のための法律は絶対に必要です。日本には先進国ならどこにでもあるスパイ防止法も破壊活動防止法もありません。一刻も早くこれらの法整備をするべきです。

「建設兵団」とは何ですか?

 新疆ウイグル自治区で起きたウイグル人のデモを暴力的に鎮圧し、ウイグル人を虐殺したのは中国の「建設兵団」と言われています。その「建設兵団」とは捕虜による一種の屯田兵です。中国では国共内戦(国民党と共産党の内戦)の後、膨大な数の国民党軍の捕虜を新疆ウイグル自治区に移住させ、タクラマカン砂漠の開拓に使役しました。その数は10万人とも20万人とも言われています。その捕虜たちは漢民族です。かれらがそのまま新疆ウイグル自治区に住みつき、今はウイグル人を弾圧する側に回っているのです。

 ソ連でも同じようなことが行われていました。1937年、スターリンは沿海州にいた朝鮮人20万人を4千キロ離れた中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタンに強制的に移住させました。逆に中央アジアのトルコ系の住民は沿海州に移されています。過酷な強制移動と未開地での生活によって20万人いた朝鮮人は1年の間に10万人に激減したと言われています。

社会主義国にはどんな自由があるのですか?

社会主義国ではどこに住むか、どんな職業につくかは国が決めます。移動するときには届け出て、許可をもらわなければなりません。民主主義国家では当然認められている言論の自由、報道の自由、集会・結社の自由などはありません。スターリンは「内防処」という秘密警察組織を作り、その職員をさまざまな職場に顧問という形で派遣していました。彼らは国民の情報収集と監視を行い、場合によっては逮捕して取り調べる権限を持っていました。警察とは別にそのような秘密警察がいつも目を光らせているので社会主義国では反政府活動はほとんど不可能なのです。

現在の中国は経済的には自由主義に近いと言えます。オリンピックや万博も開催したのですから、世界の先進国の仲間入りを果たしたと言えるかも知れません。しかし政治的には相変わらずの全体主義国家です。人権弾圧が当たり前に行われ、政府を批判したというだけで収容所に送られます。経済発展の恩恵を受けているのはごく一握りの共産党幹部や役人たちです。そもそも中国は法治国家ですらありません。経済的、軍事的に大国になっても、それが中国人の幸福に結びついているとは到底言えない状態です。

なぜ共産主義は宗教を弾圧するのですか?

中国がチベット仏教や法輪功の信者を弾圧していることは今ではよく知られています。中国の聖人、孔子の教えである儒教も中国では一時、厳しく批判されました。マルクスはユダヤ教からキリスト教に改宗しましたが、家庭の事情で変節し、25歳の時「宗教はアヘンである」と主張しました。彼は「宗教は廃棄しなければならない。それが人間解放の前提だ」とまで言っています。

宗教は国によって、また時代によっていろいろありますが、共通しているのは人としていかに生きるべきか、という道徳を教えることです。真面目に働きなさい、努力しなさい、正直に生きなさい、辛抱しなさい、人に優しくしなさい、そうすれば天国や極楽に行けると宗教は教えます。しかし、社会主義国ではこれが「差別を生む」と批判されるのです。人より努力して出世することは「功利主義」だといって否定され、来世に救いを求める考え方は現世の矛盾に目をつぶるものとして非難されるのです。

「尼港事件」とは何ですか?

 第1次大戦中にロシア革命が起こり、初の社会主義国であるソ連が成立しました。日本は共産主義の危険性をいち早く見抜き、その南下を警戒してアメリカ、イギリス、フランスと共にシベリアへ出兵しました。しかしアメリカは同じ白人国家のソ連にさほど警戒心を持っていませんでした。アメリカはむしろ日本軍の研究や監視のために派兵したようです。

1920年3月、樺太の対岸、オホーツク海に面した港町、尼港(ニコライエフスク)で「尼港事件」が起こりました。当時ここに日本人居留民、陸軍守備隊、海軍通信隊など約700人が住んでいました。ところが連合軍が撤兵するや、ロシア人、朝鮮人、中国人の共産パルチザンが氷雪に閉ざされた町を包囲しました。彼らは領事館に放火し、守備隊を壊滅させ、居留民を投獄しました。氷の溶ける5月になって政府は救援軍を派遣しましたが、日本軍が到着する前に収監中の日本人はすべて凌辱・暴行され、虐殺されました。共産パルチザンはさらに尼港市民1万2千人中、共産主義に同調しない者6千人を虐殺し、町を焼き払いました。「尼港事件」は教科書にも載っていませんが、同胞が無残に殺された事件として日本人は絶対に忘れてはいけないと思います。

 日本が大東亜戦争を戦った理由の一つが共産主義との戦いでした。シベリアからやがて満州、朝鮮、中国へと共産主義は浸透し、中国国内の混乱によってさらに拡大しました。そして日本が戦争に負けると中国、満州、北朝鮮、東南アジアがあっという間に共産主義に席巻されました。そのような歴史の流れを見ると、日本がシベリア出兵をしたことは先見の明があったと思います。

共産主義者かどうかを見分けるにはどうしたら良いですか?

 その人の使う言葉で大体分かります。「平和」「反戦」「人権」「平等」「ジェンダー」「差別」「人民」「地球市民」「解放」などという言葉をよく口にする場合、その人は共産主義に洗脳されている可能性があります。自分が洗脳されているというはっきりとした自覚はなくても、共産主義の影響を多かれ少なかれ受けている人でしょう。

 共産主義者は日本の政界・財界・官界・教育界などあらゆる分野にいますが、特に文化・芸術方面は左翼に独占されていると言ってもいいと思います。美術・文学・音楽・演劇・映画などの分野には「進歩的文化人」が目立ちます。例えばロシアの作家、チェーホフの「かもめ」という作品は未だに繰り返し上演されていますし、「屋根の上のヴァイオリン弾き」という演劇はロングランを記録しました。これは帝政ロシアの時代に迫害されていたユダヤ人の物語です。日本人にはなじみの薄いこのような作品がなぜ人気があるのでしょうか。そこに政治的意図はないのでしょうか? 

教育やマスコミの影響もあって、日本人は欧米の文化や芸術に憧れを持つ人が多いです。もちろん文化や芸術を純粋に楽しむのは良いことですが、文化と一緒に思想も輸入されるのだということに気づく必要があると思います。映画監督や俳優にも共産主義者がいます。例えば吉永小百合が共産主義者であることに気づく日本人はどれほどいるでしょうか。美しい理想と甘い言葉で大衆の心をつかむのが共産主義者の手口です。私たちは美しい顔、美しい言葉の裏に何が隠されているかを見抜かなければなりません。

参考文献:小林よしのり『新ゴーマニズム宣言スペシャル 戦争論3』(幻冬舎)
     若狭和朋『続 日本人が知ってはならない歴史』(朱鳥社)
     細川呉港『草原のラーゲリ』(集英社)



Back to Top